不妊相談

ママになりたい~妊娠の条件~

中医学では妊娠には腎・肝・脾が大きく関わっていると考えます。

・脾:血を生じ、調整するところ 

・肝:血を蓄えるところ 疏泄(流れ)をよくするところ

・腎:成長・発育・生殖に関わる精を蓄えるところ

腎は脾の働きによってできた精(精血同源)を蓄えて、衝任脈や全身に供給しています。この精のことを「腎精」といいます。

衝任脈とは、血・精・津液などの栄養物質を胞宮(子宮・卵巣)に運ぶという重要な役割があり、月経・妊娠・出産などの生殖活動に関わっています。

不妊症の治療には、腎の働きを活発にして衝任脈の働きを活発にすることが特に重要です。

女性は7歳頃に腎気が成長し始め、思春期(14歳頃)になると、衝任脈が活動し始めて胞宮に血や精が満たされるようになり、胞宮が成熟すると生理が順調になって妊娠が可能になります。21歳頃にはさらに腎気が活発になり、28歳頃で腎気・衝任脈、肉体的にも最高の状態になるので、この頃までに初産を終えていた方が良いと言われています。

気・血・津液は正常な生殖機能のためにとても重要なものです。これらに何らかの異常があるとスムーズに衝任脈に栄養が送られなくなり、不妊の原因となります。

気・血・津液の異常には以下のようなものがあります。

 

・気虚(気の不足):

 活動力、防衛力、内蔵の機能が低下します。

 妊娠に関係する臓器では脾気虚、腎気虚があります。

 気虚に冷えが加わると陽虚となり臓器や身体を温める力が不足してきます。

・気滞(気の停滞):

 ストレスなどで肝の疏泄機能が低下すると気の滞りを生じ、衝任脈や全身へ栄養の巡

 りが悪くなって月経異常や不妊の原因となります。

・血虚(血の不足):

 全身に栄養の巡りが悪くなり、乾燥や冷えさらには疲れやすい、不安感、眠れないなど

 の症状が出やすくなります。

・血瘀(血の停滞):

 血の流れが滞ると、全身に栄養が巡りにくくなります。

 血瘀は冷えや疲れ、気の滞りでも起こり、月経異常の原因にもなります。

・陰虚(津液の不足):

 体内の水分・血・精が不足すると、潤いがなくなり、ほてりが出てきます。

・湿痰(津液の停滞):

 体内の水分が停滞すると、津液の巡りが悪くなります。

 津液の流れが停滞すると衝任脈の流れが悪くなり不妊の原因になります。

 

月経については他人と比較しにくいこともあり、正常なのか異常なのかわかりにくいですが、周期、痛み、経血量、経血色、塊があるかないか、月経に関連して身体の他の場所の異常があるなど、ご自分を観察しておくと良いでしょう。

不妊の原因が女性側にある場合

・卵管の原因:卵管閉塞

・卵巣の原因:卵巣性不妊、黄体機能不全、卵巣嚢腫など

・子宮の原因:子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮奇形など

・その他の原因:膣免疫、飮食不摂生、慢性病、過度の喫煙やアルコール摂取、肥満、

 痩せすぎ、ストレス、性交障害など

 

生まれながらに婦人科に問題がある場合は漢方薬と外科的処置が必要な場合がありますが、後天的に婦人科に不調がある場合は臓腑の機能失調を整えて月経異常を治し、妊娠しやすい身体作りが可能です。

二人目不妊について

一人目は自然妊娠や不妊治療で無事出産できたが、なかなか二人目が授からないとご相談があります。

原因は以下のことが考えられます。

・一人目の時よりもご夫婦とも確実に年を取っている。

・育児で疲れている

・更にお仕事に復帰すると、育児、家事、仕事で精神的にもストレスを抱えることになる

・一番大事なことは、産後の身体の不足を充分に補っていない。

たった0.1mm程(シャープペンシルの芯でさえ0.5mm)の受精卵を50cmの赤ちゃんにまで成長させ、それが身体から出ていくわけですから、しっかりと補う必要があります。次のお子さんを望むのであれば、妊娠中からしっかりと精を蓄えておくことが大切です。

男性不妊について

日本人カップルの約10%が不妊症で悩んでいるといわれています。

不妊の原因はほとんどが女性側のイメージが強いですが、約半数は男性側にも問題があるようです。お子さんを望むのであれば、最初から男性も検査を受けておいた方が早道です。

男性も女性と同じように、腎・脾・肝が大きく関わっています。

男性の場合は8歳毎に腎に変化があり、40歳位から腎の機能が衰え始めるというのが女性と異なる点です。

 

男性側に原因がある場合

・造精機能障害:精子を作る機能が損なわれている

・精管通過障害:精子の通過経路が塞がっている、もしくは通りにくい

・性機能障害:勃起障害(ED)など

・精子機能障害:精子を作る機能はあっても、精液量、精子濃度、運動率、精子形態など

 精子の機能が良好でない

 

外科的処置が必要な場合以外は、食生活、日常生活の見直しや漢方薬、サプリメントの服用で改善が期待できます。

妊娠がゴールではありません。

①健康的なマタニティライフを送れるように

 悪阻(つわり)や妊娠中の体調不良

 お仕事や子育てで疲れる  など

②肌つやのよい健康な赤ちゃんを産んで欲しい

 妊娠に気がつかないうちから、赤ちゃんの重要な部分が作られています。

 そして、お子様の一生を左右する先天の生命力はお母さんのお腹にいる間に育まれます。

③産後の母体を補う

 ・次の出産に備える

 ・母乳の出をよくする

 ・元気に子育てができるように

 ・更年期障害が軽く済むように

 社会で活躍する女性や、自己研鑽やいろいろ楽しむことが増えた女性たちは晩婚になってきました。結婚に適齢期はなくなってきましたが、妊娠・出産には適齢期があります。どんなに平均寿命が延びても、出産可能な時期が長くなるわけではありません。

 子宝相談を受けてきて、女性の体のこと妊娠や出産のことなどに対して「知らなかっ 

た。」「誰も教えてくれなかった。」「もっと早く知っていれば。」などのお声をよく聞きます。

 結婚したら。いいえ、たとえ今はお相手がいなくても、「いつかは赤ちゃんを!」と思った今日からあなたのマタニティプランを立ててみませんか?

 

 べにばな薬局ではお話をよくお伺いし、多くの経験と実績から生活習慣や食事についてのアドバイスやあなたの体質に合わせた漢方薬・自然薬・サプリメントなどをご提案いたします。

 また、妊娠中や産後の体調、母乳や育児のことなども末永くサポートさせて頂きます。

 専門のスタッフが親身になってご相談をお受けします。

 ご一緒に頑張ってみませんか?

お客様の声

☆話せる場所ができた

上の子が小学生になって、やっと二人目を授かったのですが、実家の母が亡くなった後流産してしまいました。大家族の中で孤立しているような気がしていたのですが、私の話をゆっくり聞いてもらって「話せる場所ができた」とホッとしたことを覚えています。勧められた漢方薬やサプリメントを飲んで、3ヶ月位して妊娠しました。一番は気持ちの拠り所ができたことが大きかったような気がします。

☆結婚が遅かったので、早めに相談

結婚が遅かったので、自分が不妊症かどうかわからなかったけれど、わかってからでは遅いと思って、まずは相談に来ました。「それはとてもいい事よ。」と褒めて頂きましたが、早めに相談して良かったです。自分で冷えをあまり感じていなかったのですが、漢方薬とサプリメントを飲んで半年くらいで妊娠できました。

☆第二子はなんと自然妊娠で双子

第一子出産後3年経っても妊娠できなかったので、相談しました。30代後半になっていたので少し焦りもありました。漢方薬とサプリメントで生理前のイライラや足腰の冷えが改善して、8ヶ月目になんと自然妊娠で双子を授かりました。実家が近いので母にも手伝ってもらって、仕事も3人の子育ても頑張っています。

☆一人目も二人目も

1年半ほどべにばな薬局や鍼灸に通ったりしました。冷えや生理痛などは改善しましたが中々授からなくて、不妊治療専門のクリニックを受診し体外受精をすることになりました。1回では無理よと周囲からは言われていましたが、質の良い卵がいくつも採れ、なんと1回目の移植で妊娠。身体作りの大切さを痛感しています。妊娠中も産後も色々とお世話になり、二人目もその時の凍結卵で、2回目の移植で妊娠できました。

店頭での相談は事前予約をお願いしています。