漢方は人と自然の関係や、臓器同士の関係、こころと身体の関係、生活習慣や食、棲んでいる地域の気候風土を考慮し「ヒトが生きていることを全体的に捉えて」行く医学です。
漢方の世界では、ひとが生を受けた時から死ぬまでを「腎」の盛衰でみています。
漢方でいう「腎」は西洋医学の「腎臓」の働きも含めてもっと大きな働きがあり、成長や老化、生殖、免疫、水分代謝、骨や髪や脳の健康などにも関与していると考えられています。
人間の生命力には母親の胎内にいる時に育まれる先天の精と、誕生後の食べものや生活習慣で培われる後天の精があり、それらは生きていくエネルギーとして「腎」に蓄えられます。
漢方の古い書物によると、子どもの成長や老化による体の変化は腎の盛衰と繋がっていて、女性は7歳ごと男性は8歳ごとに変化が記されています。
現代と多少のずれはありますが、漢方的な女性の一生を見ていきましょう。
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